この世のすべてはメッセージ

感情も出来事も、すべてがメッセージ。

感情だってメッセージ


2016年の夏。

わたしは毎日、「悲しい」という感情に苛まれていた。

会社員として普通の生活を営んでおり、
衣食住に不足はなく、家族もみな健やかで、
友人にも恵まれていた。

 

だが、死にたくなるほど悲しかったのだ。

なぜ、「悲しい」だったのか。

今ならわかる。

しかし、当時はわからなかった。

 

「悲しい」の感情が上がってきた発端は、職場だった。

2016年1月に職場で組織変更があり、私の上司が変わった。

過干渉かつ完璧主義の上司の下に異動したわたしは、

上司からの過剰なコントロールに、

慣れることも、いなすことも出来ず、

異動から半年ほどで「自分は無能で無価値な人間なんだ」と

思い込むようになっていた。

 

 

それまで、わたしはどちらかといえば、

自分に自信のある人間だった。

 

サラリーマン経験は20年を超え、

今の勤務先でも順当に役職に付き、

社内の表彰で社長賞を受賞したこともある。

 

ところが、去年の夏は、

「なにをしても、きっとダメ出しされるに違いない。

ダメ出しをされてばかりのわたしは、

発想力も、資料作成スキルも、

プレゼン力も、技術的な知識も、

なにもない無能な人間なんだ。

今まで自分が出来た人間だと思っていたのが、

傲慢だったのだ。

ああ、私は性格まで悪いのか。

なんてダメな人間なんだ」

と、完全に負の思考に因われていた。

 

こんな気持ちのまま生きていくのはつらすぎる。

オフィスが入っているビル(それなりに高層)の

屋上から飛んで、人生を終わらせてしまいたい。

などと、衝動的に思うこともこともあった。

 

そして、ふと、思いついた疑問があった。

 

「この感情はなんだろう」

「これは悲しみだ」

「なぜ悲しいのだろう」

「上司に対して不満を感じる、といった感情もあるにはあるが、

怒りや苛立ちよりも、今、ただひたすらに『悲しい』。

これはなぜだろう。」

 

そこで私はグーグル先生に訊いてみることにした。

 


この行動が、私に大きな変化をもたらすことになる。